9/6スタートのガッティーワインの日！！

□□□藤沢店【ドンナフガータ　タンクレディ　２００８】□□□

タンクレディの名前の由来は「セビリアの理髪師」をはじめとする歌劇で有 名なロッシーニのオペラです。タンクレディという名は主人公の名前でもありますが、レディの名前とは裏腹に主人公はナント！男性です。シチリアを舞台とす るこのオペラには主人公の誤解は解けるが彼女の腕の中で死んでしまうという悲劇的なフェッラーラ版、ハッピーエンドで終わるヴェネツィア版と２種類の台本 があるそうです。

このタンクレディを作っているのがドンナフガータ社です。シチリアのワイン界を牽引しているカンティーナの一つで、社名もナポレオンに追われたナポリ王妃の逸話から取られたためにエチケットに女性のアイコンが入っています。

そんな素敵な名前を冠するこのワイン。シチリアの地ブドウ、ネロ・ダーヴォラ７０％、カベルネソービニョン２５％、タナ５％の絶妙のブレンディングのワインです。

タ ンクレディは、さらにカベルネのタンニンによって、非常に骨格のしっかりしたワインに仕上がっています。かといってネロダーヴォラの個性が殺されてはおら ず、むしろきちんと出ています。ブラックベリー系の豊かな風味、カカオや天草のニュアンス、その複雑さが素晴らしいんです。

フルボディの果実味、豊かで包み込むようなふくらみ、バランスの良さ、余韻の長さ、どれも申し分のないワインです。

数々の賞を受賞し、近年輝かしい評価を得る世界が注目する１本。
イタリアで最も信頼されているグルメ誌にも常連のように登場するほどのワインです。

飲んでみたくなりましたか？

□□□横浜店【モルガンテ　ドンアントニオ　２０１０】□□□

モルガンテはシチリア島南部、古代ギリシャ帝国の神殿で有名な町「アグリジェンド」の南東に位置する「グロッテ」という町で5世代にわたって農場を営む家族が経営するワイナリーです。

カルメロさんとジョバンニさんの二人兄弟とともに、アントニオ氏が自社でのボトル詰めワインを始めようと決意したのが1994年のこと。もちろんブドウは、この土地でずっと植えられてきたネロ・ダーヴォラです。

豊かで複雑な風味、力強さと丸みのある渋みが調和した、大地の恵み、太陽のあたたかさを感じさせてくれるグレートなワインです。スパイシーな風味、樽からくるヴァニラの香りなどいろんな要素が口中で複雑に広がり、とても個性的な味わいに仕上がっています。

ド ン・アントニオのラベルに描かれているのはアーモンドの花です。モルガンテの所有する土地にはたくさんのアーモンドが育っています。アーモンドはネロ・ ダーヴォラ同様湿気に弱くて、暑く乾燥した土地を好む樹。シチリアのシンボルであるとともに、良いネロダーヴォラが育つという意味があります。

つまりモルガンテのシンボル。だからラベルに選んだそうです。

この俺について来いと言わんばかりの自信のあるワイン。各専門誌にも非常に高い評価を頂いてまして、イタリアワインの有力紙「ガンベロロッソ」においてなんと！

1998年から2003年まで連続６年トレビッキエーリ（最高得点）を獲得という偉業を成し遂げています。

イタリアといえばブルネロ、バローロと素晴らしいワインがありますが、間違いなくその猛者たちと対等に肩を並べるワインだと思います。イタリアワイン地図を新しく塗り替えるのはシチリアのネロ・ダーヴォラでは？そこまで言っても過言ではないと思います。

今回はそんな素晴らしい南の暖かい風を皆様に楽しんでもらうわけです。

1つはシチリアワインの可能性を世界に知らしめた女性のように優しく包み込むようなワイン。
もう1つは家族経営でありながらぶどうと真剣に向き合い、可能性を最大限に引き出すことに成功した男を見せてくれるワイン。